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出産だけじゃない、助産師という仕事

いくじ応援団代表 助産師の鷹巣です。


「助産師」と聞いて、みなさんは、どんなイメージを持つでしょうか。

まず思い浮かべるのは、出産シーンではないかと思います。


私は助産師になって、今年で22年です。

今回は「なぜ助産師になったのか」、「なぜ助産院を開業したのか」を書いてみます。

私は、看護師になりたくて、看護学校に入りました。実は看護学生として、実習に行くまで私は、「助産師という職業」を知りませんでした。ですから、当時は助産師になりたいとは、思っていませんでした。看護師としてそのまま就職し、外科病棟に配属。その外科病棟に産婦人科が併設されていて、そこで初めて助産師に出会ったのです。


その病院は、助産師の数が揃っているとは言い難く、夜にお産の入院があると、ポケットベルで助産師を呼びだすシステムでした。

まだ新人看護師の私が夜勤のとき、妊婦さんが駆け込みでやってきました。そして、あれよあれよという間に、赤ちゃんが生まれてしまったのです。助産師を呼ぶ時間はありませんでした。無事に出産できましたが、このとき、助産師の資格があれば、もっとできることがあったのではと、強く感じました。このような経験が何度かある中で、「助産師の資格を取ろう」と決意したのです。

あまり知られていませんが、助産師は、看護師の資格を持っていないと取得できない資格です。看護師の知識スキルに加えて、助産師は特別な知識スキルが必要になるのです。看護師や保健師は開業が認められていませんが助産師は開業が認められている職業なのです。


助産師学校は広尾の日本赤十字社助産師学校でした。助産師学校は、とにかく大変でしたが、多くのことを学びました。中でも助産院での実習は私に感動を与えてくれました。


助産師が主体となって行う妊婦健診。全力で、自然なお産をサポートする先輩助産師、赤ちゃんを産み、家族に囲まれて喜びを分かち合っているママの笑顔は最高に綺麗でした。このときの全てがまぶしくて、感動が忘れられず、「助産師になったら絶対自分で開業してお産をさぽーとしたい」と心に決めました。念願叶って2010年、荒川区にたんぽぽ助産院を開業しました。それから多くの赤ちゃんや、ママ、そのご家族と共に日々仕事をさせてもらっています。


いま、助産師に求められることは、大きく変化しています。

わたしも、お産だけではなく、産後のママの体調の相談、おっぱいマッサージなどの支援、初めてでどうしたらいいのか分からない育児の相談や支援もしています。また、なかなか人に言えないDVの相談に乗ることもありますし、性教育や更年期障害についてなど助産師の扱うケースは、本当に多岐にわたります。


残念ながら、「助産師の役割」は、あまり知れ渡っていないのが現状です。

助産師は、地域の女性のライフサイクルに寄り添う職業です。

いくじ応援団には、現在4人の助産師が登録しています。

助産師なんでも相談もあるので気軽にお声をかけてください。

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